ブランド「舞音」の誕生について

私の仕事は、引き取った着物のたとう紙を開けるところから始まります。

たとう紙を開ける瞬間って毎回ワクワクするんですよね。

どんな着物が出てくるのかな?って。

宝探しみたいな感じでしょうか。

それくらい、私は着物が大好きです。

着物を好きになったきっかけは、踊りの師範代だった母の影響が大きいと思います。

着物姿で華麗に舞う姿をはっきりと覚えているんですよ。

いつしか私にとって着物は身近な存在となっていました。

しかし、そんな着物も今の時代めっきり見なくなりましたよね。

ひと昔前は、嫁ぐ娘のために親が一生分の着物を揃え、嫁入り道具として持たせるのが一般的でした。

今では、たとう紙に包んでタンスに何十年も閉まったまま……という方が多いのではないでしょうか。

引き取った着物の中には、正直、匂いが強いものもあるんです。

いくら高価な着物でも、カビ臭くなってしまったらもう着られません。

もったいないですよね。

中にはタンスの中に眠ったまま捨てられてしまうこともあります。

着物が大好きな私は、そんな現状についてずっとモヤモヤしていたんです。

このままでは日本の着物文化は廃れてしまうのではないか!?

それはもう仕方がないことかもしれません。

でも、少しでも着物文化を後世に残せないかしら……。

そこで立ち上げたブランドが「舞音」です。

古くなった着物をファブリックや掛軸として蘇らせ、新しい価値を与える。

きらびやかなクッションをリビングに置くだけでいつもの空間がパッと華やぎます。

客間に、着物の柄を存分に活かした掛軸を掛けると、きっとお客さんとの会話が弾むことでしょう。

もし、私の思いに共感していただける方がいらっしゃるなら嬉しいです。

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